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アッパーカットテスト|SLAP病変|肩の評価
アッパーカットテストは、肩のSLAP病変/上腕二頭筋腱板複合体を評価する整形外科的テストである。
キブラーら (2009)の研究では、上腕二頭筋腱障害の検出において、感度は79%、特異度は78%であり、この病態に対して最も正確な検査であった。 そのため、この検査は上腕二頭筋病変の有無を判定するための臨床的価値としては中程度である。
テストを行うには、患者の肩はニュートラルポジションにし、肘を90度まで屈曲させ、前腕を完全に上反させ、こぶしを作ってもらう。 検査者は反対側の手で患者の手首を覆い、検査者が抵抗を与える間、ボクシングのアッパーカットのパンチのように、患者に手を素早く上にあげて顎の方に持っていくように指示する。
この検査は、肩の前面に痛みや弾けるような痛みがある場合に陽性となる。
著者らは、上腕二頭筋の収縮は等尺性ではなく等張性であり、従来のテストは腕の動きを必要としないため、アッパーカットテストは従来のテストよりも優れたパフォーマンスを発揮するとしている。 アッパーカットテストでは、腕を屈曲させ、わずかに内旋させる。このとき、上腕二頭筋を同心的に活性化させ、腕の回転とともに靭帯溝内で動かす必要がある。 この等張性筋活動によって筋肉に緊張が生じ、同時に腕がダイナミックに回転するという組み合わせが、症状を生み出す基礎になっていると考えられている。
Kiblerは彼らの研究で回帰分析を行い、アッパーカットテストとスピードテストの組み合わせが上腕二頭筋の病変を検出するのに最適なモデルであることを発見した。
臨床現場で最も有用な整形外科検査21項目
上腕二頭筋の病態とSLAP病変を評価するための整形外科的検査は他にもある:
- オブライエンのアクティブ・コンプレッション・テスト
- ヤーガソンのテスト
- 上腕二頭筋負荷Iテスト
- 上腕二頭筋負荷IIテスト
- 3パック検査
- クランクテスト
- 受動的注意力テスト
- 関節唇緊張テスト
- 動的腓骨剪断試験
- 仰臥位屈曲抵抗テスト
- 圧縮回転試験
- 前方スライドテスト
- スピードテスト
- 受動的圧縮試験
- レジスト仰臥位外旋テスト
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