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ヴァン・デル・ヴルフのクラスター|仙腸関節痛|SIJ評価
van der Wurffのクラスターは、5つのSIJ誘発テストからなるテストバッテリーで、患者の痛みがSI関節からきているかどうかを判断する。 van der Wurff自身(2006)によれば、3つ以上の陽性反応に対する感度は85%、特異度は79%である。 つまり、5つの検査のうち3つ以上が陽性であれば、SIJの痛みを示唆することになる。
- ディストラクション・テスト(ギャッピング・テスト): ディストラクション・テストでは、患者を仰臥位にして、患側をテーブルの横に近づける。 次に、患側の患者の隣に立ち、前上腸骨棘(ASIS)に腕を交差させて背側と外側方向に約5秒間、25~30kg程度まで圧力を加える。 患者の皮膚を伸ばさないように注意し、不快感を与えないようにする。 このテストでは、前側に隙間ができ、後側が圧迫される。
- 圧縮試験(近似試験): 圧迫テストでは、患者を横向きに寝かせ、患側を上にし、背中を治療台の横に向ける。 腰は約45°に屈曲し、膝は約90°に屈曲する。 次に、患者の後ろに立ち、組んだ両手を腸骨稜の前縁に当て、下向きに5秒間圧迫し、約25~30kgの圧力を加える。 このテストは、SIJの前側に圧迫を、後側にギャップを作ることで誘発する。
- 大腿スラスト試験(大腿骨せん断試験): 大腿スラストテストまたは大腿シアーテストを行うには、被験者は仰臥位で対側の脚を伸展させる。 患側に立ったまま、膝をリラックスさせたまま、同側の脚を股関節屈曲約90°まで屈曲させる。 次に、大腿骨をわずかに内転させ、膝を組んだ手で包む。 大腿骨の長軸方向に段階的な力を5秒間かけ、約25~30kgまで圧力を上げる。 これにより、同じ側の仙腸関節に前後方向の剪断力が加わる。
- ゲーンスレン・テスト(骨盤ねじりテスト): ゲーンスレン検査では、患者を仰臥位にして患側を治療台の端に近づける。 患者の腰が生理的前弯をとるまで、患者の膝を胸に誘導する。 次に対側の脚を股関節外転軽度、股関節屈曲最大で固定する。 次に患者に同側の脚をゆっくりと股関節伸展位まで下ろし、約15kgの軽い安定した下向きの圧力を5秒間かけてもらう。 この検査は患側の片側のみに行われる。 同側のSIJに反張力を発生させることで、SIJ関節を刺激する。
- パトリックのサイン(フェイバーテスト): パトリック徴候では、患者を仰臥位にし、患側の被験者の隣に立つ。 次に、患者は同側の膝を屈曲させ、踵の内側をもう一方の脚の膝に当てる。 対側のASISを固定し、腰がニュートラルポジションに保たれるようにしながら、患者は足を治療台に接触させたまま、可能な限り同側の足を治療台に向かって下ろす。 最後に、患者の膝に約15kgの軽い過圧を5秒間かける。 ディストラクション・テストと同様に、パトリック・テストでは、同側のSIJの前側にギャップが生じ、後側は圧迫される。
これらの5つのテストは、患者の慣れ親しんだ痛みが誘発され、かつその慣れ親しんだ痛みが同側のL5椎骨下の臀部に感じられた場合に陽性となる。
症候性の仙腸関節を診断するためのもうひとつの一般的な検査項目は、Cluster of Laslettである。
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